ERS-200SK 絹二胡弦
二胡が現在のような形に定まる前、中央アジアから入って来た胡琴類の中にはガット(羊腸)弦のものもあり、
モンゴルから入った胡琴類は動物の尾(馬の尻尾など)を使ったものもありました。
その後、二胡の形がほぼ出来上がって定まると、絹糸の弦が最も長く使用されていました。
1950年代になると、演奏家や楽器製作者による楽器改革が行われ、殆ど全ての絹弦が現在最も広く使用されているスチール弦に改められ、その後もさらに色々な金属を材料とした弦が研究され、製造されるようになりました。
そうして二胡の本場中国では、絹弦製造の伝統が絶えつつあり、本物の絹弦を使用した生演奏は、雲南省の山奥にでも行かない限り、聴くことができないかも知れません。ですが、三味線や琴など邦楽の世界においては、現在も絹弦が使用されており、日本国内では伝統産業として受け継がれています。
丸三ハシモトは滋賀県の最北“奥琵琶湖”地域で100有余年の歴史がある絹弦製造の名門で、邦楽のみならず世界の伝統音楽の糸づくりに励んでいます。
独自の伝統技術が用いられ、丹念な製造工程を経て生産された絹二胡弦の音色はふくよかで柔らかく、
阿炳が残した生前の「二泉映月」の演奏を感じ取り、重ね合わすことができるでしょう。
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