千斤張り替え方法・交換方法
千斤の張り替え方法・交換方法をご案内いたします。
まず、千斤の取り付け位置(駒からの距離)については諸説ありますが、駒から千斤までの有効弦長の目安はおよそ38cm~39cmの長さにすると、響きが良くなるとも言われています。
但し、腕の長さや手の大きさ、指の長さには個人差があるため、手の大きめの人は高めに、手が小さい人や子供については低めの高さに調節したりします。
高さが決まったら、以下の順序の通りに千斤を巻いていき、取り付けてみましょう。
一見複雑な巻き方に見えますが、覚えてしまえば意外と簡単に取り付けられますので、是非、挑戦してみてください。
①
あらかじめ決めた千斤の取り付け位置に、約5cm~6cm端を余らせた状態で輪を作ります。
あらかじめ決めた千斤の取り付け位置に、約5cm~6cm端を余らせた状態で輪を作ります。
②
輪にした紐の根本から輪の上に乗せるように、自分から見て左回りに3回ほど棹に巻き付けます。
輪にした紐の根本から輪の上に乗せるように、自分から見て左回りに3回ほど棹に巻き付けます。
③
紐を弦の外側に回してひと巻きします。
紐を弦の外側に回してひと巻きします。
④
再び紐を棹に1回巻きます。
再び紐を棹に1回巻きます。
⑤
弦→棹→弦→棹…の順で同じ動作を6~7回繰り返し、棹の上に向かって紐の間隔に隙間がないよう巻き付けます。
この時、弦と棹の距離が約1.8cmの高さを保つよう意識して巻いていきます。
弦→棹→弦→棹…の順で同じ動作を6~7回繰り返し、棹の上に向かって紐の間隔に隙間がないよう巻き付けます。
この時、弦と棹の距離が約1.8cmの高さを保つよう意識して巻いていきます。
⑥
再度、棹のみに3回ほど巻き付けます。
再度、棹のみに3回ほど巻き付けます。
⑦
紐の先端を、①で作ってあった輪に通します。
紐の先端を、①で作ってあった輪に通します。
⑧
輪に通した紐の先端を上部に引っ張りながら、最初に余らせておいたもう一方の先端を下方向に引っ張ります。
輪に通した紐の先端を上部に引っ張りながら、最初に余らせておいたもう一方の先端を下方向に引っ張ります。
⑨
両端を引っ張りながら、棹の裏面の中央辺りに輪の結び目が来るように調整し、千斤全体の形を整え、両端の余った紐を切り落として完成です。
両端を引っ張りながら、棹の裏面の中央辺りに輪の結び目が来るように調整し、千斤全体の形を整え、両端の余った紐を切り落として完成です。