収蔵版について
「収蔵版」は古月琴坊の誇る名人級の著名二胡製作師がほぼ全ての工程で自ら作業して製作した特別な二胡です。 ER-2600収蔵版は、古月琴坊を率いる萬其興老師の弟子かつ娘婿であり、萬老師と共に古月琴坊を創業した黄建洪老師が製作しています。 黄建洪老師の製作する二胡は、甘く柔らかい音色が特徴です。
【黄 建洪(Huang Jian Hong)プロフィール】
1990年代初頭、巨匠・萬基興老師と共に「古月琴坊」を創業。苦難の道のりを経て、二胡に対しての独自の見解を持つに至った。
上質なニシキヘビ皮や木材の選定には独自の基準があり、黄氏の要求に合致する原材料こそが、独特なスタイルを築き上げる要となっている。
彼の作風は独自の流れを汲み、萬老師の娘婿として一番に萬氏からの指導を受けたのは勿論のこと、蘇州や上海の名高い技術者と長きにわたり技術交流を深め、彼らの特長も取り入れて自身の製作技術と融合させた。
その甘く柔らかな音色を湛えた独特なスタイルは、既に多くのプレイヤーから称賛を受けており、同世代の二胡製作師の追随を許さない。
アフリカ小葉紫檀について
その名のとおり紫檀の一種です。
かつて紫檀二胡といえばインド小葉紫檀製が中心でしたが、インド小葉紫檀の絶滅が危惧されるようになり産地であるインドの政府が輸出を完全に禁止するに至ったことから、その代用材として近縁種のアフリカ小葉紫檀製が紫檀二胡の中心となりました。
アフリカ小葉紫檀は一般的にはパドックと呼ばれ、マリンバの鍵盤に使われることからもわかるように響きの良い木材です。
アフリカ小葉紫檀の二胡は明るく華やかで艶のあるいかにも紫檀という音色を奏でます。